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質疑応答90

【質問】


 会報4集 善知識(1)の下記の部分について、質問させていただきます。



 又、経典には、「善知識はこれさとりを得る大因縁なり」とか「聖き法を修めて生死の煩いなき安らけき涅槃の境地に至るを得るは善知識による」とも説かれている。
 阿難がある時釈尊に「善知識はさとりの道の半因縁と思えばよいのでしょうか」と尋ねた時「善知識はさとりの道の全因縁である」と答えていられる。

 ここで因縁というのは、これによって救われるということである。
 半因縁というのは貧乏人がよい主人につかえて、「これはみんな旦那さまのおかげです」と言っていても半分は自分が働いて生活するから主人は我が身の半因縁ということになる。
 全因縁というのは丁度赤子が親に育てられるのは、みな親の力であるから、赤子の為には、親は全因縁であるというが如くである。
 善知識を半因縁のように考えているから真剣に聞くことができないのだ。如何に過去に宿善があろうと、善知識にあい奉らなかったら、宿善開発して救いにあずかることは出来ないのだ。
 故に善知識があったら十里二十里はおろか海山越えても馳せ参じ、その善知識を仏の如く敬って、身肉手足をも供養すべきであると『般舟三昧経』には教えられている。


質問(1)

「善知識はこれさとりを得る大因縁なり」は法華経に説かれているときいたことがありますがいかがでしょうか?

また、この文脈での善知識とは、あるいは大因縁とはいかなる意味をもつのか、この教説について、清森先生はどのように解釈・理解しておられるのか教えてください。



【回答】


 文献的なことは、私より、いつも投稿して下さっている僧侶の方が詳しいので、確認してみました。

        *         *         *

「善知識者是大因縁」という言葉は、『法華経』に存在します。
ただし、原文を見ると以下のようになっております。

 爾時雲雷音宿王華智佛告妙莊嚴王言。
 如是如是。如汝所言。若善男子善女人。
 種善根故。世世得善知識。其善知識。
 能作佛事示教利喜。令入阿耨多羅三藐三菩提。
 大王當知。善知識者是大因縁。
 所謂化導令得見佛。發阿耨多羅三藐三菩提心。
『妙法蓮華経』妙荘厳王本事品 大正vol.9, p.60c

 まず、釈尊と阿難との問答ではありませんし、内容も高森先生のお書きになられたようなものではありません。

 さらに、ここで「善知識」と訳されているもののサンスクリット文を見ると、kalyAn,a-mitra(善い友達、善友)になっております。

 したがって、内容から見ても、サンスクリットの単語から見ても、高森先生が理想とする高森先生と親鸞会の皆様の関係を示すような記述は、『妙法蓮華経』妙荘厳王本事品には存在しません。

        *         *         *

 以下、清森の意見です。

 私は、全因縁というのは親と赤子のような関係と理解して良いと思います。つまり、「無条件服従」の関係ではないということです。

 赤子に無条件服従をさせる親があるでしょうか?
 親が赤子に、自分を仏の如くに敬わせ、身肉手足を供養させるということは考えられません。
 子供の面倒を、何から何まで見てあげるのが、親の務めです。



 もし、子供を服従させるような育て方をしたら、心の成長が止まってしまい、将来大変な問題を起こすようになります。詳しくは、ハッピーアドバイスを読んで下さい。

 親というのは、子供が言うことを聞かなくても、優しく見守る存在です。どんなに悪いことをして、周りの人が見捨てても、最後まで見捨てない存在です。都合が悪いからといって、簡単に切り捨てるような人は、親ではありません。

 健全な親子関係というのは、決して「無条件服従」ではありませんので、そのような導き方をしてはならないと思います。
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COMMENTS

よくわかりました

質問者です。
早速お答えいただきありがとうございました。
大変よくわかり納得がいきましたので感謝申し上げます。

特に全因縁における「赤子」と親の関係の説明からは無条件服従の教えは出てこない、というご説明は、阿弥陀如来による無量のお慈悲を連想させ、目からウロコでした。阿弥陀如来はどこかの会のようにノルマを与えたり粛清したり執行猶予の刑を与えたりはなさらないんですよね。

>「もし、子供を服従させるような育て方をしたら、心の成長が止まってしまい、将来大変な問題を起こすようになります。詳しくは、ハッピーアドバイスを読んで下さい。」

明橋先生もハッピーアドバイスをよくお読みになられたほうがよろしいかもしれませんね。「医者の不養生」ともいいますし。

このご縁によって、親鸞会会員における「善知識への無条件服従」の教えによる束縛から一人でも放たれんことを念じております。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

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