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質疑応答23

【質問】


 教行信証化土巻のお言葉で、善をする時の心掛けについて教えて頂きましたが、他にも善を行う心がけを教えられたお言葉があれば、教えて頂けないでしょうか?



【回答】

 龍樹菩薩は、善を行う時の心掛けについて、『十住毘婆沙論』の分別布施品に教えられています。

 細川巌著「十住毘婆沙論(法蔵館)」に、解説が載っていましたので、紹介させて頂きます。


(以下引用)

 まず布施には、不浄施と、清浄施がある。不浄施とは、たとえば、次のようなものである。


非法財施……非法の悪業によって得た物や金を布施する

恐怖施……布施を受けたものが、心配や恐怖をおぼえるような布施

諂曲施……相手に媚びへつらって、行う布施

悋好以不好施……自分の好きこのむものは、惜しんで与えず、好まないものを与える布施

疲厭施……いやいやながら、与える布施

軽一切衆生非福田者施……福徳を持たない人を軽蔑した心をもって与える布施

求名聞施……人からほめらることを期待しながら行う布施

悔心施……布施をするのでなかった、やめておけばよかった、と後悔しながら、行う布施

急喚故施……性急に大声をあげて、喚き、呼ばれたので与える布施

自然法施……自然にそこらに出来たものを与える布施

擲与施……手渡しをせず、擲って、投げ与える布施

不自手施……手ずから渡さない布施

競勝施……他の人の布施よりも劣ってはならないという競争心で与える布施

軽少物劣弱心施……軽少のため、劣等感をもって、与える布施

恃多物慢心施……多いの恃んで、驕慢な心で与える布施

瞋恚施……腹立ちの心で与える布施

求果報施……何かの報いを期待して与える布施

非時施……寒い時に冷たいものを与えるような時機に合わない布施

智者所呵施……智慧のある人から見たら、叱られるような真心のない布施

豊饒易得物施……ゆたかに実って、どこででも簡単に手に入るものを与える布施

求反報施……かえりものを求める布施

求吉施……布施をしたら、何か良い事があるだろうと期待して行う布施

以讃己故施……ほめてくれたので与える布施

以呵己故施……叱られたり、悪口を言われたりしたので与える布施

以称希有事故施……全く稀なことだとほめられたので行う布施

以明己信故施……自分の信心を明らかにみせるための布施

以怖故施……布施をしないと悪いことがあるかも知れないと怖れて行う布施

求眷属施……味方に引き入れようとして行う布施

無因縁施……何も因縁がないのに与える布施

不愛施……慈悲の心もなくて与える布施

為伏彼施……相手がこちらの言うことを聞くように与える布施

不任用物施……役に立たぬものを与える布施

以親近故施……親近関係になるために与える布施


 不浄施は垢施ともいわれ、垢とは煩悩の垢であり、慳貪を施垢といいます。慳とは物を惜しむことで、貪は一人占めにすること。この慳貪が最も重い煩悩の垢であります。これを不浄といい、慳貪の心のままで行われる布施を不浄施という。

 菩薩の布施は、この垢を断じ、功徳を成就したものであって、これを清浄施という。


(中略)

 次に布施を行ずる心根として龍樹は三心を示している。

一つは一切衆生に対する慈悲心である。これが布施の出発点である。

二つは仏法から離れないように、

三つは果報を求めず、布施を行ずることをあげている。

 これらの三心はつづまるところ、布施の心根として菩提心(道心)をもって行ずるということに摂められるであろう。

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